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【すべてのミュージシャンへ】「4スタンス理論」のススメ
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【すべてのミュージシャンへ】「4スタンス理論」のススメ

日本、世界各地のミュージシャンの方、こんにちは。

寺川史門と申します。

私はドラムスクールの運営と「4スタンス理論」のプロトレーナーとして活動しております。

皆さんは4スタンス理論を聞いたことありますか?

ゴルフやスポーツを好きな方なら聞いたことがあるかもしれませんが、聞いたことがないという人も多いと思います。

「何それ?スポーツ理論?」「音楽はスポーツと違うから関係ないよ〜」と思われた方、いえいえそんなことないんです!

なんだったら演奏ほど4スタンス理論が活用できるものはないんじゃないかと思います。

スーパー身体理論、「4スタンス理論」とは

4スタンス理論とは廣戸聡一氏が提唱した、「人は生まれながら自分の体の動かし方が4種類あり、自分に合った体の使い方をできると自分本来のパフォーマンスが最大限可能になる」というもの。

プロのアスリート界では取り入れられていることが多く、JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフやプロ野球といったさまざまなジャンルで取り入れられています。

また、スポーツに限らずコンディション、介護、リハビリテーション、一般動作の改善……など、人間のすべての動きについて応用でき、ミュージシャンにも当てはまる画期的な理論です。

具体的に言うと、

などの各楽器の弾き方、リズムの取り方、楽器の持ち方、姿勢やフォーム、力の抜き方、呼吸、感覚……、さまざまなことがタイプによって違うんです!

自分のタイプに適した演奏方法を身につけることによって、もっとも効率的で安全かつ最高のプレイができるようになるんです!

タイプは4つ!?違うんだよ……ヒトは

あなたは何か楽器を弾く上で困ったことはありませんか?

そんな時には動画を観たり、インターネットで調べたり、周りの人に聞いたり、レッスンに通ったりなど、いろいろと解決方法を見つけようとするでしょう。

ただ、その通りにやってもうまくいかなかったり、人によって言うことが違ったりすることが多々あると思います。

それはもしかすると「タイプ」の違いかもしれません。

たとえば、うちわの振り方。

「手首」を振る人もいれば「肘」を動かすイメージの人もいます。

あなたはどっちですか?

手首で振っても肘で振っても、うちわを振るという目的にはどちらも正解です。

どちらが正しいとか優れているとかはなく、あなたが最もやりやすい形でいいのです。

このように、人の動きというものは一種類ではないんです。

ドラムやギターで「手首をやわらかく使う人」もいれば「肘がやわらかく動く人」もいます。

歌う場合、「あごをひく人」もいれば、「少しあごが上の方が歌いやすい人」もいます。

ピアノを弾くときに「手首を下に曲げる人」もいれば、「手首を上に曲げる人」もいます。

「うねったリズムが得意な人」「ストレートなリズムが得意な人」「道具を小指側から握る人」「人差し指側から握る人」。

人はおのおの違い、それが個性になり、自分の音楽をプレイできるのです。

ただ、自分にとってやりにくいプレイを強制的に作ったり、色々なプレイをごちゃ混ぜにすると障害の原因ともなるため注意が必要です。

隠された能力、「アルティメットパワー」を引き出せ!

ここまで読んだ人の中で自分は何が得意なのかわからない、という人も多いと思います。

もちろんそれが普通のことだと思います。

では、なぜ自分の得意な感覚がわからないのか。

主な理由の一つが「基本的な姿勢が悪いから」です。

人間の基本的な姿勢の一つが立位です。

普段、何気なく立って歩いたり座ったりすると思います。

実はここが最も重要なポイントですが、この立った姿勢がうまくできていない人は多いです。

たとえば、遊園地に行ってウロウロしたりアトラクションを待ったりした時にすぐ疲れる人は、この立った姿勢がうまくできていない人です。

よく楽器やスポーツで大事なのが「力を抜くこと」と言いますが、そのコツは立っている状態で力を抜けることです。

それがうまくできないと、すぐに疲労して体が硬く、肩こりや腰痛になりやすかったり練習しても上達しにくく、体の安定や連動したプレイが難しくなります。

リズムの安定に必要なのはメトロノームだけではないのです。

立つことがうまくできる人は、全身を自由に動かし、素早い動きやダイナミックで安定したプレイができ、自分の感覚が研ぎ澄まされることによって得意な動きを自然とわかるようになるのです。

特別な方法を身につけるのではなく、あなたの持って生まれた力を最大限引き出せると、想像している以上のパフォーマンスを生み出すことになるでしょう。

どうすればいいの!?4スタンス活用法

ではどうすればいいのでしょうか?

1番は4スタンス理論の専門家のトレーナーに習ってみることだと思います。

そして自分の4スタンスのタイプを知ることがまず重要です。

以下の自己セルフチェック方法を試してみてください。

4スタンス倶楽部 ~4種類のカラダ取扱説明書~

ただし、立つことなどがうまくできていないケースも想定した上で、セルフチェックに加えて、4スタンストレーナーのレッスン、セミナーを受けてみることをお勧めします。

また、ほかの方法としては、いろいろな体の動かし方を知ることも重要です。

普段まったく体を動かさないのであれば、散歩をしたり好きなスポーツをやってみることも1つの手です。

音楽を聴いて好きに踊ったり砂浜を歩いて海水浴をするのもすごくいいと思います。

休みの日にサーフィンやスキー、自転車に乗ったり好きなスポーツをすることは音楽にもいい影響を与えることでしょう。

4スタンス理論によって自分の眠っていた能力を引き出し、人との違いを理解し、自分らしい充実した人生を歩む、そのきっかけになればうれしく思います。

ライタープロフィール

寺川 史門

ドラマー

寺川 史門

大阪梅田、ドラム専門レッスンのSHIMON DRUM SCHOOL(シモンドラムスクール)代表。

「本物のレッスンをあなたに」をコンセプトに“4スタンス理論”というオリンピック、NPBなど多数のプロ、アマチュアアスリートに支持されている身体理論を初めて本格的にドラムの世界に取り入れたレッスン。

自然な体の使い方を初心者、プロ、さまざまな楽器のミュージシャンまで全ての人へのレッスンをおこなう。

演奏スキルに加えて姿勢の改善、日常生活の向上、トレーニング&コンディショニングまで幅広く対応。

現在はドラムに限らずスポーツトレーナーとしても活躍。

レッシュ理論マスター級トレーナー。

ウェブサイト:https://drumshimon.jimdo.com

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