楽器が上手くなる人の共通点とは?
同じ楽器なのにさまざまな音色が存在するのが音楽の楽しいところではないでしょうか?
その可能性は無限大。
中でも楽器が上手くなる人、ならない人には一体どんな違いがあるのでしょうか?
もくじ
上達する人と上達しない人の違い
http://o-dan.net/ja/
これらはすべて個人練習、バンド練習に当てはまります。
簡単に表すとこういうことです。
上達しない人
- How?(どうやって練習するのか?)
- What?(何を練習するべきか?)
- What do you want?(習得して、何をやりたいか?)
上達する人
- Why?(なぜやりたいのか?)
- What do you want?(何をやりたいか?)
- What?(何を練習するべきか?)
- How?(どうやって練習するのか?)
上達する人としない人では「How?」の位置が違います。
練習方法や勉強方法などいくらでもありますが、「なぜやりたいのか」「どんなことをしたいのか」が必ず1番最初になければ、せっかくの練習も無駄なものになってしまう可能性があります。
上達しない人は1日6時間練習し、上達する人は1日2時間練習する
上達に練習時間は比例しません。
従って○○時間練習したからうまくなった!ということはありません。
練習をする時は漠然とした目標ではなく、これをできるようにする!と言う目標を決めます。
これは大きな目標でなくても構いません。
小さな目標を達成し続ける方が効果的です。
漠然とした目標では、例えば京都から東京に行くのに「いつか着くかなぁ……」とただ闇雲に歩いているようなものです。
繊細な感覚をつかみ、自分の中の小さな感覚の変化に気付いてあげられると、30分の練習でも大きく上達できるでしょう。
目的のない6時間の練習より、目標のある2時間の練習の方が効果が出るのは言うまでもありません。
特に練習場所が限られている楽器の演奏者やバンド練習などの場合、短い時間で効率よく練習ができるように、明確な練習メニューを決め、集中して取り組むようにしましょう。
上達しない人は他人と自分を比較し、上達する人は他人と自分のプレイを分析する
ライブをした時、または動画サイトなどで他人プレイを見た時に自分(自分たち)と比較してしまうことはありませんか?
他人のプレイと自分を比較し、妙な劣等感を感じ、自信をなくしてしまうなどとても愚かなことです。
相手が自分にないモノを持っていると感じるように、あなたも相手にないモノを持っています。(これは楽器を始めたばかりの未経験者も持っています)
そして自分自身でそれに気付き、伸ばし、成長することこそがあなたの「個性」です。
そのあなた(あるいはあなたのバンド)の「個性」を求める人、必要とする人は必ずいるのです。
他人の演奏を見て、刺激を受けることは自分を見つめ直す良いきっかけとなります。
劣等感を感じ自信をなくしてしまうのではなく、自分の成長のためのヒントを得るようにしましょう。
上達しない人は練習法を探し、上達する人はやりたいことを探す
上達する人は、やりたいことや自分はこうなりたいと言うものが見えています。
そこに向かう道のりに必要な基本練習を選びます。
例えばドラムの練習の「パラディドル」はあなたにどんな効果をもたらしますか?
「モーラー奏法」は?
そして「メトロノームを使った練習」は?
今のあなたに本当に必要な練習ですか?
目標を達成するためのメトロノームなら、あなたにとって最強の武器になるでしょう。
上達しない人は「聴いておくべき」に流され、上達する人は自分の好きな音楽を追求する。
他人が良いと思ってるものが、必ず自分の心にも響くとは限りません。
音楽を表面だけ見ているととても浅い知識になってしまいます。
他人や、専門学校などで教えられる「聴いておくべき」「知っておくべき」トラディショナルな音楽や人物に、あなたは本当に興味がありますか?
またあなたにとって本当に勉強になる項目でしょうか?
インターネットサイトやSNSの情報などでたまに「○○べき」の情報をまるで「知らなければ恥」のような押し付けのようなことも度々見かけます。
「聴いておくべき」「知っておくべき」音楽や人物など、あなたのプレイスタイルや、やりたいことによって異なります。
もちろん音楽を知るために、他人や、専門学校、または外国で、いろんな音楽を学ぶのはとても大切なことです。
その学んでいく過程で自分の心に正直に響いたものはとことん追求し、より深く感じれるようにしましょう。
上達しない人は確固たるプライドがあり、上達する人はカンタンにプライドを捨てられる
上達する人は、自分より年下で若輩であったとしても、相手が自分にないものを持ってると感じれば教えを請うことにためらいはありません。
バンド歴、演奏歴、年上、先輩、などの肩書(かたがき)が成長の妨げになるのであれば、そんなプライドは捨て去ってしまいましょう。
また他人に対する無駄な嫉妬、無駄な酷評はあなた自身の価値を下げます。
無駄な見栄を張り自分の価値が下がっている間に、ライバルはどんどん先に進んでいくことでしょう。
音楽は自分を表現するための武器
http://o-dan.net/ja/
音楽のような芸術は自分を表現するためのものです。
どんなことを表現したいかにより習得する技術は変わってきます。
目の前のお客さんやこれから新たにつながっていく人たちが見るのは過去でも未来でもなく、「今」のあなたの(あなたのバンドの)表現です。
すべてのお客さんが、何度も自分の演奏を見てくれるとは限りません。
1度きりの人も少なくないと思います。
その1度きりの表現を最高のものにするために日々練習するのです。
ライブなどの舞台に立つ時、その一瞬でどんなことを表現したいのか、自分が伝えたいことは何かを追求すればおのずと練習方法が見えてくるでしょう。
頑張って練習に励んでください!!
ライタープロフィール
プロドラマー・ドラム講師
森谷亮太
1986/9/18生まれ。
11歳の頃よりドラムに興味を持ちたたき始める。
これまでにインディーズレーベルよりCD、DVDを多数リリース。
全国ツアーや、海外公演なども経験。
海外での飛び入りセッション経験もあり、2015年に秋にはアメリカ、ニューヨークにて、ジャズ、エンターテイメントの世界を学ぶ。
2009年に開業した、自身のドラム教室【森谷ドラムスクール】ではわかりやすさ、親しみ易さなどで高い評価を受けている。
またYouTubeにて配信しているレッスン動画は累計30万回再生、チャンネル登録者1500人(2016年1月現在)にもなる人気の動画レッスン。
InstagramやtwitterなどのSNSでも毎日レッスン動画を配信中。
講師として活動する傍ら、サポートドラマーとして、プロ、アマで活動するアーティストや、他の音楽教室のドラムサポートを行うなど、プレイヤーとしても精力的に活動している。
YouTube
https://www.YouTube.com/channel/UCqvUqkn5JA_12SAni6w8xjQ
https://www.instagram.com/moritani_drumschool/
ウェブサイト:http://moritani-drumschool.com
Twitter:moritani_drum
記事一覧