現役ベース女子が告白。バンドを辞めたくなる5つの瞬間
10年バンド活動をしてきた私ですが、何度も「もうバンドなんてやめたい」という瞬間を味わってます。
今回はその中から5つご紹介したいと思います。
2ちゃんねるで叩かれる
ちょっとバンドの名前が広まると、おもしろくないと思う人が出てきます。
2ちゃんねるのバンドスレに名前が上がり、身に覚えのない作り話や、書き込みをしていないのに「自演おつ」と書かれ、私の知らないところでとやかく言われていた時。
しかもそれをリアルタイムで知らず「書かれてたよ」と後でスタッフに教えられた時はなんだかちょっぴり恥ずかしかったです。
やめたいLevel.10
先輩からの理不尽
バンドの世界はジャンルやシーンにもよりますが体育会系なところが多いです。
集客数や人気は関係なく、年齢的に先輩を敬い失礼のないよう気を使います。
先輩にくらいついて頑張ってもあっけなく見放されたり、理不尽な事をされたこともありました。
もちろんずっとかわいがって学ばせてくれる先輩もいるので、ついていく人を選ぶ力も大切です。
やめたいLevel.30
打ち上げでパンチを求められる
ライブの後には必ずと言っていいほど打ち上げがあります!
遠征中にすぐ移動しなきゃならない時でない限りバンドマンの大事な社交場ですので、メンバーのうち何名かは出た方が良いです。(むしろ出ないと「Reptile1人もいねーじゃねーか」なんて言われたりします。)
私の活動しているラウドロック界隈(かいわい)ではライブでも打ち上げでも「パンチ」が大切とされてます。
- おもしろいことをやるか
- お酒での勝負に勝つか
より強いパンチを求められます。
まだ私が若手の頃は、先にも述べた通り「先輩は絶対!」「ライブハウスの店長やオーナーは絶対!」なバンド社会だったので、他のバンドに負けじと呑んで大変なありさまでした。
今は年齢的にもバンド歴的にも先輩になることのが多いので過去の苦労です。
やめたいLevel.65
ツアー中の運転
運転が大っ嫌いな私にはこれはとてもつらいです。
行きの運転は頑張れます。
つらいのは、次のライブ会場までの移動と帰りです。
ライブをしてドロドロの疲れた体で、打ち上げに出ているメンバーが戦っている間に2時間くらいの仮眠をとっていると、お酒の入ったハイテンション、もしくは泥酔で汚れきったメンバーが帰ってきます。
打ち上げでの楽しそうな話など、どんなパンチがあったのかワーワー話した後にみんなが寝静まる。
そんな中、寝惚け眼(ねぼけまなこ)を擦りながら1人運転するのがつらい!!
つらい。
私のバンドReptileが前のメンバーだった時、盛岡でのライブ後、私は打ち上げに出て運転は二番手を任されました。
一番手だったメンバーがまさかの宮城県、仙台の手前でギブアップ。
「せめて仙台までは行ってくれよ」とイライラしつつ、福島・栃木・茨城・埼玉・東京・神奈川と6県の運転は史上最強にしんどかったです。
やめたいLevel.90
バンドが思うように進めなくなった時
- メンバーの脱退で誘われるイベントに出演できない
- 先の予定が入れられない
自分のバンドへのモチベーションは高いし、お客さんは求めてくれているのに活動ができない時期はもどかしくて心が折れました。
しかし辞めていくメンバーもそれぞれの人生設計があるのでしょうがない。
メンバーが音信不通になったり、いわゆるメンバーに飛ばれたというような経験はなく、予定していたことですが新たなメンバーと出会えるかは運なので、動けない間はもどかしい思いをしました。
辞めたいと思ったよりは、諦めなきゃならないのかと思いました。
辞めそうLevel.98
最後に
そんなこんなを繰り返しつつもなんとか今も頑張れてます。
辞めたいLevel.100に到達することはあるのだろうか。
頑張って続けてこれたのは、私たちを求めてくれるお客さんがいるからです。
ステージからのすばらしい景色をずっと見ていたいからです。
頑張ります。
バンドマンのみなさま、頑張りましょう。
ライタープロフィール
ベーシスト・バンドマン
NaNa榎戸
ラウドロックバンド Reptile のBass。
コンテストモデル。
専門学校ミューズ音楽院卒業。
ラウドロックバンドReptileで全国津々浦々汗汁垂れ流してライブやってます。
1stアルバム「MAGIC」、2ndアルバム「Errorcode陰謀論」全国CDショップにて販売中。
全国のDAM、JOYSOUND MAX、F1にてカラオケ配信してます。
バカなことアホなことして日々楽しく生きたい。
ピンクとピカチュウが周りにあればHappy。
ウェブサイト:http://www.bassnana.net
Twitter:NaNa_Reptile
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