作曲ができる人、できない人
作曲ができる人、できない人の特徴について。
けっして専門的な話ではありませんが、音楽をしている人を観察して気がついたことをまとめてみました。
もくじ
作曲は誰でもスタートできる
あのヒットメーカーや今売れているあのバンドも、もちろん初めから作曲ができたわけではありません。
作曲するためには「楽器が弾けないと……」「譜面が読めないと……」そう思いがちですが、絶対にということはありません。
もちろんそれができるに越したことはありませんが、初めは「鼻歌」でも構いませんし、もし楽器が弾けなくても「音」を探っていく作業には変わりありません。
わたくしも作曲家の方で楽器を弾けない人をたくさん知ってます。
作曲ができる人の特徴
続けることができる人、作りたいと思う人
本格的な作曲技術は、習得するのに何年もかかり「一夜漬け」で成果を得ることは絶対にあり得ません。
何年も「音を扱う」ことを経験したからこその結果です。
その積み重ねが出来る人、そしてその中でも「作曲したい!」という熱意を持ち続けた時間が作曲できるということに繋がるのです。
バンド経験者
先ほど楽器が演奏できなくても構わないと言いましたが、作曲は楽器を演奏できた方がやはり有利です。
そしてバンドを経験してる人は、さまざまな楽器の音やその役割を知ってますので、音のイメージがしやすくなります。
耳コピができる人
耳コピするときに何回も同じ箇所を聴くことで、その曲を活かしている材料への理解がより深くなります。
よいフレーズへのヒントが得られることが多くなり、曲の作り方までのイメージがしやすくなります。
1人で遊べる人
作曲=1人の時間が多くなってきます。
実験・改善の繰り返しを1人で腰を据えてできる、そしてそれを楽しむことができることも作曲ができる人に多い特徴です。
伝えることがうまい人、コミュニケーション能力
作曲した曲を披露するためには、演奏者に伝えなければなりません。
その手段は、楽譜、録音データなどさまざまですが、人に伝える能力をおろそかにはできません。
伝えようとする気持ちは作曲に必要なことの1つと言えます。
自分のパートの役割を知っている人
作曲した曲を自分で演奏することもあれば、自分の手を離れる場合もあります。
「自分の居場所」がどこなのかという意識を明確に持てる人は、曲を組み立てることが得意な人です。
目的(ゴール)を意識している
あなたは音のイメージを頭の中で描くことができますか?
作曲ができる人は、常に最終的な完成形を意識してます。
イメージに向かってトライ&エラーを繰り返しゴールへと近づいていくのです。
好奇心が旺盛
曲を聴いているとついリズムに乗ってしまったりと、音が鳴ってることに常に敏感になります。
無意識のうちにアイデアのタネを吸収したり発想が思い浮かんだりすることが多いのも、作曲ができる人に多い特徴です。
作曲ができない人の特徴
まず音楽理論から勉強する人
当然、音楽理論の知識は目的の音を探すための近道ですが、作曲にはまず感性が必要です。
音楽理論はその感性の補佐をする位置づけです。
音楽理論だけの知識では、作曲のモチベーションそのものが失われます。
続けることができない人
作曲ができる人の特徴に出てきた「続けることができる人」の逆のことです。
曲は数をたくさん作ることを続けていくうちにクオリティは上がり、どんどん作れるようになります。
他人に左右されやすい人
すべての意見を同時に実現させようとしてもそこからオリジナルは生まれません。
賞賛を欲張ることが必ずしも良いというわけではありません。
自分の意見も大切にしてくださいね。
他のバンドの曲の批判を繰り返す人
批判ばかりでは一向に自分の作曲能力は改善していきません。
「自分だったらこうやるのにな」と自分の蓄えにしていきましょう。
できない理由を見つけるのが得意な人
「時間がないからできない」
「才能がないからできない」
「楽器がうまくないからできない」
まずはできるところからスタートし、一つ一つできることを増やしていけば大丈夫です。
作曲できるようになるためには?
インプットの時間を多くとる。好きな曲の「良い部分」を見つける
普段聴いてる曲の中で感動・感銘を受けた曲が必ず存在していると思います。
それは「メロディがよかった」のか「声がよかった」「リズムよかった」なのか、はたまた「聴いてる場所」なのか「音質」なのかを考えてみてください。
楽器を持たなくてもできる作業です。
重要なのは「聴く力」です。
インスピレーションが大事
思いついたときにすぐ録音してください。
スマホのレコーダーでも構いません。
その直感こそが大切なのです。
いきなり完成を目指さなくても、それを繰り返しているうちにいつか必ずゴールが見えてきます。
音がないところに音楽をつける作業も、楽器を演奏しているときにひらめくフレーズも立派な「作曲」の一部です。
過去の自分の作品を振り返る
初めて作った曲などを客観的に聴いて振り返ってみましょう。
そして次に作るのはその「続編」なのか「また全く別の作品」なのか新しい目標を立てます。
過去にコピーバンドをしていた時の音源などでもいいと思います。
当時の完成形が次の目標を作ってくれることでしょう。
音楽理論は「作曲を繰り返す」中で覚えていく
音楽理論は最初は理解できなくても、いつか発見したときにその素晴らしさに気づくはずです。
その発見で得た知識は、もはや簡単には忘れることができなくなってると思います。
それを次の作品に活かしてみてください。
音楽を楽しむ
「完璧な曲を作らなければいけない」「人から認められたい」ことが目標になっているために、音楽を楽しむことを忘れていませんか?
難しく考えないで、バンドメンバーと「自由にセッション」してみてください。
一旦、一呼吸おいて演奏することを楽しむところから始めてみましょう。
食事を忘れるぐらい没頭できたら、もう……やり続けてください
そのときの感性やアイデアはそのときにしか生まれません。
ある程度完成するところまでは、ストップさせないでください。
最後に
参考になれば幸いです。
あとは、身近で作曲ができる人にそのヒントを聞いてみてはどうでしょうか?
出来上がったらぜひ作品を聴かせてくださいね。
その日を楽しみにしております。
応援しております!
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya