コピーバンドとオリジナルバンドのメリット・デメリット
皆様、日頃からバンド活動に勤しまれていると思いますが、コピーバンド・オリジナルバンド、いずれをされていますでしょうか。
中には両方、という方もおられるかもしれませんね。
それぞれに、それぞれの良さや楽しみがあり、「どちらがよい」というものではありませんが、「どちらも経験されて、自分にあったスタイルを見つける」というのが、音楽を続けていく上では大事なことかもしれません。
そこで今回は、コピーバンド、オリジナルバンド、それぞれの良さや楽しさについて考え、また私の経験から、是非オリジナルバンドをやってみることをおススメさせていただければと思います。
また、今回の話は「バンド」というくくりに限定したいと思います。
ソロ・アーティストの場合は、コピーにしろオリジナルにしろ、また若干違った観点からの楽しさ・良さがあると思うからです。
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もくじ
- コピーバンドの楽しさ・良いところ
- 仲間と手軽に楽しめる
- 楽器や歌が上達する・引き出しが増える
- 作曲やアレンジの知識を得られる
- 場合によっては譜面が既に存在する
- 耳コピーの練習になる
- スタンダード曲をやっておくと後々セッション等で役立つ
- 演奏すること自体が目的に出来る
- ライブでお客さんも知っている曲だと、ある程度演奏が雑でも盛り上がる
- コピーバンドのデメリット
- オリジナルバンドの楽しさ・良いところ
- 世界でたった一つの自分達の曲
- より強いメンバー内での絆感・仲間感
- オリジナルとは何か?→自分のやりたい音楽の発見
- 新しいものを作り上げるというチャレンジ性
- 演奏に必要なテクニックが自分達である程度制御できる
- 作曲やアレンジの経験をコピー曲にもフィードバック
- 曲を作っていく上で出会う新しい自分
- オリジナルバンドのデメリット
- なぜオリジナルバンドをおススメするか
コピーバンドの楽しさ・良いところ
ゆくゆくはオリジナルバンドをされる方も、最初はまずコピーバンドを経験される方がほとんどでしょう。
気のおけない仲間達と、大好きなあのバンドのあの曲を演奏するのは、それだけでとても楽しいことですよね♪
仲間と手軽に楽しめる
すでに楽曲はある訳ですから、「楽曲を作る」という作業が必要ないので(コピーする作業は必要です)、すぐに集まって演奏することが出来ます。
メンバーを決めて、曲を決めて、一緒に合わす日を決めたら、後はひたすらコピーと練習!
楽器や歌が上達する・引き出しが増える
単純に演奏・歌唱する機会ができることで上達に繋がりますし、他人の楽器演奏や歌唱を真似することは、自分にないものを吸収することにも繋がります。
いわゆる「引き出しが増える」というやつですね。
敢えてプログレなどの難曲にチャレンジして、自分達の演奏力の底上げをすることもできます。
普段あまり聞かないジャンルの要素が入っていたりすると、例えばロック調の曲の中で急にレゲエ調になったりしたら、「こういう要素がレゲエのエッセンスか!」などと発見できたりもしますよね。
作曲やアレンジの知識を得られる
同様に、作曲やアレンジの知識を得ることもできます。
王道コード進行を抽出したり、クリシェや部分転調など、その楽曲の「美味しいところ」を発見したら、オリジナル楽曲にも活かせます。
楽曲の構成においても、やはり王道パターンというものが存在するのでそれを理解したり、また王道ではないのに高い支持を得ている楽曲の構成を研究したり、コピー曲には様々な有益情報が溢れています。
場合によっては譜面が既に存在する
有名なバンドや、ヒット曲ならバンドスコアもありますので、コピーの手間すら省けてしまう場合もあります。
スタンダードな曲なら、コード進行くらいネットで検索すればすぐ出て来るスゴい世の中。
活用しない手はありません。
耳コピーの練習になる
譜面がない場合は「耳コピー」をするしかありませんが、耳コピーをすることで、似通った響きのコードを聞き分けられるようになったり、アーティキュレーション:細かな表現技法までじっくり聴くことになります。
最初は時間がかかるかも知れませんが、ある程度耳コピーになれたら、「こういうコード進行で、ここはこのスケール使ってるのね」という感じにすぐ分ってくるようになります。
スタンダード曲をやっておくと後々セッション等で役立つ
例えばスティーヴィー・ワンダーの「Overjoyed」やBEN E. KINGの「Stand by Me」、ジャズで言うと「枯葉」などはセッション等でも良く演奏される定番曲ですので、一度コピーしておくと音楽を続けていく将来必ず役に立つと思います。
演奏すること自体が目的に出来る
オリジナルバンドだと、曲を作って、演奏を良くして、ライブをして、レコーディングして、ひいてはその道で食っていくかなど、演奏する先に控えているものがたくさんあります。
しかし、コピーなら、スタジオで一緒に演奏すること自体を楽しめますし、大体はライブで締めくくりと、いい意味で「終わりが見えて」います。
ライブでお客さんも知っている曲だと、ある程度演奏が雑でも盛り上がる
そしてライブでは、お客さんも知っている曲だと一緒になって盛り上がれます。
盛り上がってしまうと、細かい演奏の善し悪しよりノリが大事になってきますので、ある程度ミスっても許容されます(笑)。
コピーバンドのデメリット
ライブハウスに出演しにくい
ライブハウスはどうしてもオリジナルバンド主体のところが多いので、コピーバンドが出演できる機会は多くはありません。
しかし、最近では「コピーバンドの日」を設けたり「コピーバンドOK」なライブハウスさんもありますので、「ライブハウスで演奏してみたい!」というバンドさんはお店に聞いてみたらいいかも知れませんね。
…デメリットはそれくらいでしょうか?
コピーはやっておいて損することは、ありませんよね!
オリジナルバンドの楽しさ・良いところ
さて、それではオリジナルバンドについて暑苦しく語りたいと思います(笑)。
私がオリジナルバンドを始めたのは、高校2年生の時でした。
きっかけは、もちろん「オリジナルがしたい!」という強い意志はありましたが、正直に言うと「若干コピーがめんどくさい、あまり得意でない」という理由もありました。
しかし高校2年生の私達にとって、「オリジナルバンドをやる」ということは、まったく初めての経験でとてもワクワク、もはやゾクゾクする大冒険でした。
世界でたった一つの自分達の曲
オリジナルソングですから、この広い世界中探しても、たった一つしか存在しない自分達の楽曲です。
もちろん似たような曲は存在するでしょうし、最初は似たような曲を作ることからのスタートかも知れません。
しかし、自分の、そしてメンバーのアイデアの結集で生まれた、世界で唯一の曲。
それはそれは、我が子のように愛おしく、そんな楽曲で聴いてくれる人にも共感してもらえたら最高ですよね。
より強いメンバー内での絆感・仲間感
「自分達のやりたいことを共に実現する」メンバーですので、やはりその絆は家族のように強いものがあります。
長期にわたって時間を共有するので当然と言えば当然ですが、友達よりももっと「特別な存在」になる場合が多いのではないでしょうか。
私もオリジナルバンドを共に経験したメンバーとは、だいたい今も交流があります。