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【はじめての作詞】歌詞の書き方のコツ
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【はじめての作詞】歌詞の書き方のコツ

作詞は楽器ができなくても、はじめられます。

まずは「どんな場所で、誰を登場させ、何を表現したいか」を頭の中だけでなく、実際に紙とペンもしくはスマホやパソコンでも良いので、言葉や絵などに変換して、自身の発想を具現化してみましょう。

歌詞の書き方

歌詞を書くと言っても、初めての方は最初に何をしたら良いのかわからない……と困惑してしまうのではないでしょうか?

まずは歌詞にしたい出来事を整理します。

ある程度内容がまとまってきたと感じたら、以下の順番でさらに鮮明な状況を設定していきます。

場所の設定

「海岸なのか、街角なのか、山道なのか」を想像してみます。

場所に関しては、一般的に人が多く集まる場所を設定した方が、歌詞として成り立ちやすく共感も得やすい傾向にあります。

覆すようですが、部屋はアリです。

時間の設定

「朝なのか、夕方なのか、夜なのか」を設定してみます。

ここでもし普遍的な歌詞を書きたい場合は、あえて時間を伏せる手法を選んでも良いでしょう。

時間を断片的に切り取りつなげる手法もありますが、これは思いもよらず雄大な歌詞が書けてしまう可能性もありますので、オススメです。

登場人物の設定

「彼、彼女、私、あなた、他人」誰を何人何回登場させても良いです。

さまざまな人物を登場させ、表現に幅をもたせる手法は、作詞の醍醐味のひとつでありますので、楽しんで設定してみましょう。

アイディアの発掘

その主人公や登場人物は「何を見て」「何を感じ」「誰を思い」「どういった行動をとるのか」を想像してみます。

この部分は、作詞家自身のこれまで見てきたものや感じたことだけでは、いつか行き詰ってしまう時がくるため、街中で人間観察をしてみたり、ニュースを気にしてみたりするなど、想像力を日々養っていく努力が必要になってきます。

ストーリーを描く際の注意点

ストーリーを描く際の注意点

歌詞の中で描くのは、ひとつのストーリーで十分だと思います。

理由は、どう展開させていき、エンディングまでどう持ち込んでいくのかが重要であって、無理に複数のストーリーを詰め込んでしまうと歌詞にまとまり感がなくなってしまい、いちばんの「決めどころ」の効果が薄れてしまう可能性が高いからです。

もし捨てきれないもうひとつのストーリーが思い浮かんでいるのであれば、迷わず別の作品で使用しましょう。

タイトルの付け方

サビで繰り返し使う言葉をタイトルにするのが一般的です。

歌詞の中に登場しない言葉をタイトルにする場合は、歌詞の内容の全てを表せられる言葉が見つかった場合にのみ採用する方が好ましいでしょう。

また、Aメロ冒頭の言葉をタイトルにする場合、聴き手に強いインパクトを与える効果が期待できるのでオススメです。

言葉つなぎの技法

言葉をつなぐ技法としてさまざまなテクニックがあります。

例えば、一番分かりやすいのがシャンプー。

ターゲットを選定し、非常にこだわったネーミングが随所に表現されています。

私が一番好きなネーミングのヴィダルサスーン、もとは人名ですが、濁音とサ行から始まる伸ばす言葉を組み合わせることで、高貴さとシャープな印象、さらに妖艶なイメージが音として耳に残ります。

中高年層に好まれる傾向にあります。

一方、若い方向けにはラックスやメリットなど、ラ行を取り入れたリズミカルな言葉を活用する事で、かわいさを強調し、手に取りやすい身近な印象を与える効果があります。

他にもマンション名や店名、家具の名前やテレビの番組名など、それぞれに何がしかの意味があり、非常に洗練されたネーミングがそこら中にあふれています。

これらに目を向ける姿勢も、作詞家にとって重要なスキルのひとつですので、日頃から意識するように心掛けてみてください。

ライタープロフィール

渡邉シュウ

作詞家

渡邉シュウ

大学在学中に故・倉光薫氏に弟子入りし、楽曲制作のノウハウ、ボーカルの基礎を学ぶ。

日々、楽曲制作にいそしむ中、作詞の面白さに魅かれ、フリーの作詞家へ転身。

2013年7月、naminote(ナミノート)の「常夏のIkema-池間-」にて作詞家デビュー。

その後、「幸せの島」「Purple Sea」の作詞も担当している。

現在は、ブログでの楽曲配信と様々なアーティストへ向け、歌詞の提供を行っている。

ブログ

http://profile.ameba.jp/shuu-827

ウェブサイト:http://shuu827.seesaa.net

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