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【バンド初心者のための】マイクスタンドの立て方
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【バンド初心者のための】マイクスタンドの立て方

前回はハウリングの対処と予防法という記事をかかせていただきましたが、今回はマイクスタンドの立て方についてお話しようと思います。

音楽(リハーサル)スタジオではマイクスタンドは立っていて当たり前のものなので「追加で借りたけど、立て方がわからない……」なんてこともあるのではないでしょうか。

また、慣れた人は簡単に立てられると思いますが、構造や名称を理解して立てていますか?

「その部位、そんな名前なの?」といった発見もあるかもしれませんし、初心者だけではなく中級者にもご覧いただきたい記事です。

マイクスタンドを自立させる

とりあえず、マイクスタンドが自分で立ってくれるところまで立てていきましょう。

今回はスタンダードなブームスタンドというマイクスタンドを立てていきます。

マイクスタンドは畳まれた状態だとこんな感じです。マイクスタンド

まず操作するのはベース固定ネジマイクスタンド。ベース固定ネジ

この丸で囲まれたネジがベース固定ネジです。

このネジを緩めて……。マイクスタンド

矢印の方向に外パイプを引いて、伸ばし切ります。マイクスタンド。ベース部分

すると、こんな感じになります。

立てたときに外パイプが落ちないようにしっかりとベース固定ネジを締めましょう。

そして、ベース部分から伸びる3本のパイプを折っていきます。マイクスタンド。ベース部分3本ともしっかり折りきりましょう。マイクスタンド

じゃん!

とりあえず、立ち上がってくれましたね。

それでは次のステップに進みます。

マイクホルダーを立てる

マイクホルダー

マイクスタンドが自立できたら、マイクホルダーを立てておきましょう(ついていない場合はつけなければなりません)。

これは全部調整し終わった後でもいいですが、私はこの段階で立てておきます。

マイクスタンドの高さ・角度を調整する

マイクスタンドの高さ・角度を調整していきます。

これは使用用途によってかなり変わってくると思うので、どのネジをいじればどこがどうなるかを説明していきたいと思います。

高さ調節ネジ(マイクスタンドの高さ)

マイクスタンド。高さ調節ネジ丸で囲まれた部分が高さ調節ネジです。マイクスタンド。内パイプ伸長反時計まわりにまわすと緩み、内パイプを伸ばすことでマイクスタンドの高さを上げることができます。

ブーム角度調節ネジ(ブームの角度)

マイクスタンド。ブーム角度調節ネジ丸で囲まれた小さな鉄アレイのような形のものがブーム角度調節ネジです。

ブームとは、マイクスタンド本体につりさげられた、マイクホルダーがつけられているパイプのことをいいます。マイクスタンド。ブーム

ブーム角度調節ネジを緩めることで、ブームの角度を変更することができます。

ブームの角度をあらかじめ「いい感じ」に設定しておき、マイクホルダーで角度の微調整をおこないます。

ブーム伸長調節ネジ(ブームの長さ/奥行き)

マイクスタンド。ブーム伸長調節ネジ丸で囲まれた部分がブーム伸長調節ネジです。

ブームの角度にもよりますが、基本的にはマイクスタンドの奥行きを調整するネジだと考えてください。マイクスタンド。ブーム

写真のように、ブームを手前に伸ばすことができます。

ただし伸ばしすぎると重心が不安定になったり、マイクの重みで手前に倒れかねないので極端な調整は厳禁です。

まとめ

ざっと全部使ってマイクスタンドを立てるとこんな感じ。マイクスタンド完成

うん、それっぽいですよね。

低すぎないし、ブームが調整されていてマイクが少し手前にでてることで話し手/ボーカルは楽なのではないでしょうか。

あと、ここまで組み立てたら、各部のネジがちゃんと締まっているかを確認して、適切な位置にセッティングしましょう。

もしホルダー部が緩んでいたら、マイクスタンド。変換ネジ

写真の変換ネジを締めましょう。

ブーム伸長調節ネジを緩め、マイクホルダーを持って固定し、ブームを回すことで締まります。

マイクスタンドは使用用途によって調整が変わってきますし、ブームスタンド以外にも種類があるのでかなり奥が深いのではないかなと思います。

マイクスタンドの立て方をマスターして、快適なバンドライフを送りましょう!

ライタープロフィール

吉原

PA・音響

吉原

地元京都を中心に音響オペレーションをしております。

PAエンジニアとして活動してはいますが、司会(MC)・照明・ステージマネージャー(ディレクター)など、裏方関係はなんやかんやで一通りやっています。

そういった裏方活動を通して得た知識をもとに、音楽関係者やバンドマン、音楽スタジオのお客様に役立つような記事がかければと思います。

また、LILAsという裏方チームにおいてもPAに関する記事を書いたり、音響オペレーションなどを請け負っています。

興味がございましたらぜひご覧ください。

裏方に勤しむ一方で、和太鼓奏者として表舞台にも立ちます。

和太鼓の魅力を記事で伝える機会があるかはわかりませんが、もしそういった機会がありましたら、そちらの記事もお読みいただけると幸いです。

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