実は間違いだらけ!?正しいライブリハーサルのやり方 6選
ライブや発表会などで、必ず本番前におこなう「リハーサル」。
長い時間をかけてゆっくり……と言うわけにはいかず、ほとんどが「本番の3分の1」ぐらいの時間でおこなうことが多いと思います。
基本的には「曲のリハーサル」をしている時間はありませんので、セッティングや音量バランスのチェックなどに絞って、限られたリハーサル時間の密度を上げることが重要なのです。
- ライブを盛り上げるかっこいいステージングのコツ
- 【ライブ・舞台用語】ゲネプロとは?
- バンドマンに人気のおすすめ無料音楽アプリ
- ステージ衣装の選び方。バンドファッション入門
- 現役バンド女子が語る!ステージ衣装の選び方
- 音楽に集中するための理想のお部屋作り。自宅スタジオのレイアウト
- 【バンド初心者のための】「レコ発」ってどういう意味?
- コンパクトミキサーの使い方をマスターして快適なDTMライフを!
- 「好きな音楽は?」と聞かれた時の答え方
- アプリでさくっとギターチューニング。BOSS Tuner(ボスチューナー)を使ってみた
- 練習しないでスタジオに入る時の言い訳 5選
- イヤモニ(インイヤーモニター)とは?
- ボーカルに人気のおすすめ音楽アプリ
- 音楽スタジオにあるミキサーの正しい使い方
- アーティスト名でよく見る「a.k.a.」の意味って?
- 楽器が上手くなる人の共通点とは?
- 【ライブ初心者のための】「ライブキッズ」と呼ばれる人たちとは?
- オリジナル曲の作り方・作曲方法 バンド別10パターン
- 【ライブハウス初心者のための】チケットの「取り置き」ってなに?
もくじ
リハーサルの前に……
バンドセッティング表は「黒マジック」でしっかり書く!
ほとんどのライブハウスなどではPAさんが専属で居られて、事前に使用楽器やマイクを何本使用するか……などの「セッティング表」をリハーサル前に提出します。
ここで注意したいのが、黒マジックでキレイにしっかり書くということ。
ライブ会場は、ステージを明るく演出するために暗いことが多いのです。
そんな中で「細いボールペンやシャーペンで書いた文字」などは見にくいですよね。
希望のセッティング通りにいかないこともあるかもしれません。
短いリハーサルの時間を少しでも価値のあるものにするためには「セッティング表」はPAさんに自分たちのライブの要望をしっかり伝えるものだと改めて認識しましょう。
セッテングをスムーズに!
リハーサルが始まってから「弦が切れていた」「電池がない」なんてことにならないように、ケースから出して楽器のコンディションのチェックを済ませておきましょう。
また、弦楽器はチューニングをしておくことも忘れないようにしてください!
この時にリハーサルが終わってから本番までの間の保管場所の確認もしておけば、本番もスムーズにセッティングできますね。
リハーサルが始まったら
各楽器の音量バランスをとる
まずは、ギターやベースの音、ドラムの音を出し、各楽器の音量バランスを整えましょう。
ここで注意したいのが「演奏しながら客席で聴く」ということです。
弦楽器隊でよくありがちなのが「自分の耳の高さで音量や音質調節をしてしまう」ということ。
これは演奏してる場所ではかっこいい音が鳴っていても、客席で聴いたら「ただうるさいだけの音」になっているかもしれません。
それを防ぐためにも、楽器を持ったまま客席に降りて、演奏しながら音を聴いてみましょう。
また、この時点でほかの楽器の音が聞こえづらい時は、アンプの位置や向きをバランスよく聴こえる位置に変えてみるのもおすすめです。
よくある「ボーカルの声が聞こえない」という問題もこれで解決するかもしれません。
「各楽器の音量チェック」はリハーサルの時には超重要です。
参考:多くの人が間違っている!?ギターアンプの音作りで気をつけたいこと
モニターからの音を調整する
各楽器の音量バランスが取れたら、次はステージの中の音を作り込んでいきます。
モニターとは足下に置いてあったり、スタンドに立てられている演奏者用のモニタースピーカーのことです。
モニターからは、PAを通ったボーカルの声や各楽器の音、パソコンなどで再生する同期音源なども聞こえてきます。
モニターから聞こえるこれらの音は、基本的にはPAさんが音量調整をしてくれます。
「ボーカルをもっと大きい音でほしい」、「ベースの音を下げてほしい」など、自分にとって音量はどうなのか、どの音が必要なのか……といった要望をPAさんに伝えて、聴きやすい環境を作りましょう。
また、ステージの上ではドラムやギターアンプ、ベースアンプから鳴っている音もモニターを通さずに直接聞こえてきます。
モニタースピーカーから出す音は、それに足りない音だけを付け足せばいいのです。
あれもこれもモニタースピーカーから出すと余計に聞こえづくなるので「まず必要な音だけをモニタースピーカーから出す」ということが重要です。
演奏リハーサルは、全楽器が音を出す曲をチョイスしよう!
ここまでできたら、実際に曲を演奏してみましょう!
「本番で音が鳴らない!」や、「全部の音が混ざったときにハウリングする」など、不測の事態を避けるためにも、ここで演奏するのは「全部の楽器が鳴っている曲」をチョイスしましょう。
同期音源やキーボードを使う曲、メンバー全員でコーラスをする曲、メインボーカルが変わる曲など、曲ごとに楽器編成に変更がある場合は、可能な限りリハーサルします。
時間も限られていると思うので、曲全体ではなく、同期音源が聞こえる部分やコーラスが入るサビのみなど、曲の一部分だけでもいいと思います。
ダイナミクスがある曲のリハーサルもできれば、音量のギャップを埋め合わせることもできると思います。
また、「登場BGMの後、この音から始まって……」のように演出上の「キッカケ」がある曲は、その流れがリハーサルできればベストです。
上記のようなリハーサルで何をするかというのは必ず事前にメンバー間で話し合っておきましょう。
リハーサル後は、必ずセッティングをメモしよう
時間も限られていて、すぐ片付けないといけないので忘れがちですが、アンプのツマミなどのセッティングは必ずスマホで写真を撮ったり、メモしておきましょう。
楽器やアンプの位置、立ち位置も重要です。
床にガムテなどで印をつけておきましょう。
最後に
初めてのライブでのリハーサルで注意すべき点をまとめました。
もし「リハーサルから自信がない……」という方おられたら、思いっきりライブを楽しむためにもぜひ実践してみてください。
少しでも参考になれば幸いです。
そしていいライブが、いっぱい見られる日を楽しみにしております!
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya