【音楽教室の選び方】バイオリン教室 編
「よし！バイオリンを始めよう！」と思ったとき、誰もが一度は悩むのが「どの教室、どの先生に習いに行けば良いのか」ということではないでしょうか？
特に、大手音楽教室や個人教室などが複数身近にある場合、どの教室が良いのかとても迷ってしまいますよね。
そこで、大手音楽教室の勤務経験も個人教室の開業経験もある私が大手教室と個人教室のメリット、デメリット、そして自分と相性の良い先生の探し方をご紹介します！
【失敗しない音楽教室の選び方】バイオリン教室 編
大手教室を選ぶメリット
まず大手教室を選ぶメリットと言えば何といっても、立地の良さと教室のフォロー体制です。
大手教室はやはり資金があるので、駅前などのアクセスしやすい場所に店舗を構えていたり、無料の駐車場を備えていたりするので、お子さんのレッスンの送迎がしやすく、お仕事帰りの方もレッスンに通いやすくなっています。
また、担当講師が急に退職することになったり、長期入院や妊娠出産などでレッスン続行が困難になった場合、大手教室はすぐ新しい講師を手配してくれます。(まぁ、レッスン曜日・時間、さらには別店舗でのレッスン変更を迫られることもありますが……)
そして、生徒の転勤・転校なども全国展開してる大手教室なら臨機応変な対応が可能です。
引っ越し先に系列の教室さえあれば、もう一度入学金などを払うことなく教室の転出・転入をさせてくれます。
あとは、生徒と先生の他に事務員もいますから、先生に直接言いづらいことは事務員へ、事務員に言いづらいことは先生に伝えれば、ワンクッション置いてから自分の要望を伝えることができるので、これも実は密かなメリットですね！
大手教室のデメリット
私が勤めてみて思う大手教室のデメリットは、やっぱり時間の融通の利かなさかな、と思います。
つまりレッスンの振り替えができないんです。
最近は「定額でレッスン通い放題！」を謳（うた）っている音楽教室もありますが、そういう教室でもない限りレッスンの振り替えは基本NGです。
なぜなら、大手教室の場合はバイオリン以外にもピアノやギターなど他の科目もレッスンしているため、例えばバイオリン講師が独断で振り替えレッスンをしてしまうと、他の科目の生徒さんからも振り替えレッスンの要望が出てしまい、教室全体が混乱するのであらかじめ講師側に振り替えレッスン禁止のお達しが出ているのです。
なので、レッスン日に急用が入ってしまった場合は、その日のレッスン代をあきらめましょう。
そして、長期間レッスンに行けないことが分かった場合は、すぐさま休学か退学の手続きをしましょう。
あ、でも！講師や教室側の都合でレッスンがお休みになった場合は、きちんと振り替えレッスンしてもらえると思いますよ。私が勤めていたところはそうでした。
最後に、やっぱり個人教室に比べると月謝が高めなのが大手教室のデメリットです。
大手教室はそれなりに立地条件がいいところに店舗を出しますし、講師以外に事務員さんの人件費も必要だし、宣伝広告費もかけてます。
必然的に月々の月謝は高めです。
個人教室を選ぶメリット！
個人教室のメリットと言えば、やっぱり融通の利きやすさと月謝の安さですかね。
私の教室でもそうですし、お友達のバイオリン、ピアノ、リトミックなどの先生たちも、みんな振り替えはOK！にしています。
なんなら本番前の追加レッスンまでしてくれる優しい先生もいます。
あと、大手教室に比べて諸経費かからないので。月謝はとても良心的です。
もちろん、音高や音大で教授や講師をしてる方や、有名コンクールに生徒をバンバン入賞させているような方は別です。
そういう先生方にレッスンをしていただくには、大手教室よりもっと高い月謝が普通です。
あと、これは私見ですが、大手教室に所属してレッスンしてる先生より、個人教室を開いてレッスンしてる先生の方が、レッスンに対してや教室運営に対して意欲的な傾向があります。
やっぱり同じ仕事をしていても、雇われる身なのか、経営する身なのかで全然仕事に対する意識が違ってきます。
例えば、なかなか生徒が集まらない、または集まってもすぐ辞めてしまう時など、どこかの教室に雇われている身だと「教室がしっかり広告出してくれないから。運営方法が悪いから」などと、ついつい運営側のせいにしてしまいたくなりますが、個人教室の場合はそうもいきません。
個人教室の先生は、いい成果も悪い成果もすべて己のせいだということがよく分かっているので、必然的にレッスンや教室運営に対する意識が高くなります。
個人教室のデメリット
これは何といっても、講師が病気、妊娠出産、引っ越しなどで急遽レッスンを続けられなくなった時。
たいていの場合、個人教室にはその教室を運営している先生しかいないので、代理の先生を見つけるのがすごく難しいです。
なので、先生が急遽レッスン出来なくなった時は、生徒自身も新しい先生を探さなくてはいけなくなります。
あと「教室を辞めるほどではないけれど、不満に思う点がある……」という時、大手教室のような事務員がいないので、ワンクッション置いてから自分の要望を伝えるということができません。
そういうときはズバッと、でも後々にしこりを残さない言い方で、先生に自分の要望を伝えるスキルが必要です。
もしくは、不満を胸に秘めつづける我慢強さ。
さらに言うと、大手教室に比べると個人教室の方が先生のカラーがはっきりしています。
大手教室では教室の規定のもとレッスンを行うので、あまり先生たちも自分色を出さない＆出せないのですが、個人教室はその先生の思うがままですからね。
レッスン室の内装や設備に始まり、イベントの回数や内容、教室内ルールなど、かなり強くその先生のクセが出ます。
なので、その先生と相性の良い人は楽しくレッスンに通えますが、相性が悪い人は「……」となります。
必ず入会する前に体験レッスンを受けに行きましょう！
さて、大手教室と個人教室どちらのメリットもデメリットも書きましたが、最後に一番大切なことを。
それは、大手教室だろうが個人教室だろうが、必ず一回体験レッスンを受けてから入会するかどうかを決めることです。
どんなに教室の立地条件が良かろうと、月謝が安かろうと、最終的には先生と生徒の相性が全てです。
教室の条件の良さに惹かれて、先生の様子やレッスン内容を見ることなく入会してしまうと、楽しいはずのレッスンが全く楽しくなることになるかもしれません。
なので、今現在どんな教室に惹かれていようとも、必ず体験レッスンを受けてから入会を決めましょね！今どき、大手教室だろうが個人教室だろうが、体験レッスンを行っているところがほとんどですから。
もし万が一「うちは体験レッスンやってません！」という教室があったらそこは止めておくのが無難です。
これは、先生がとてもクセの強い方か「一見さんお断り！」のコンクールや音大受験を前提にした厳しめ教室の可能性が高いので……。
では、体験レッスンを受けられるとなった時の確認事項は
- 先生の雰囲気：レッスンを受ける本人だけではなく、保護者などとも性格が合いそうか
- レッスン内容：先生の説明は分かりやすいか、ついていけそうか
- 教室の方向性：初心者が多いゆったりめ教室なのか、コンクールや音高・音大受験も視野に入れたバリバリ教室なのか。年間イベントスケジュールも要確認
- 教室内ルール：月々の月謝や振り替えレッスンの有無など
といったところでしょう。
自分と相性ピッの先生を見つけるのは大変かもしれませんが、本当にいい先生に巡り合えるとバイオリンがめきめきうまくなって、弾くのがすごく楽しくなりますよ！
ぜひいろんな教室に体験レッスン行ってみてくださいね！
ライタープロフィール
音楽教室運営
箕面市バイオリン＆リトミック教室ドルチェ
大阪府出身。
4歳よりバイオリン、5歳よりピアノを始める。
単身上京して、桐朋学園女子高等学校音楽科へ進学。
その後、桐朋学園大学音楽学部に進み、卒業。
学生時代には、積極的に国内外のコンクールや音楽祭に参加。
（霧島国際音楽祭、ウィーン国立音楽院夏季セミナー、モーツァルテウム音楽院夏季セミナーなど）その他にも多数のオーケストラ活動や室内楽も経験。
幼少の頃、母や先生の求めるレベルが高かったあまり、努力をしてもなかなか褒められず、認められずの苦しい日々を送った経験をもとに、「まず褒めて、認めて、伸ばしていく!」がレッスンの基本方針。
また、「子どもたちをより良い道に導くためには、バイオリン技術、音楽知識のほかにも、子どもに対する知識もしっかり深めておきたい!」と思い、自宅教室とカワイ音楽教室で指導しながら、保育士資格を独学で、幼稚園教諭免許を通信制大学で取得。
その後リトミックも学び、小さい子にも伝わりやすい音楽指導法を研究。
NPO法人日本こども教育センターリトミック認定講師資格を取得。
自宅教室の生徒数が増えたことにより、カワイ音楽教室を退職。
現在は、自宅教室で2歳から大人の方までのバイオリンとリトミックのレッスンを行い、『誰かに褒めてもらえる、認めてもらえる』体験を生徒さんに!をモットーに ・自由に音楽を楽しめる基礎力を育てる! ・自分の演奏を好きでいられる自信を育てる！
!・自分で自分を育てていける応用力を育てる! を理念として、日々楽しく丁寧なレッスンを行う。
・教室ホームページ：
・教室ブログ（バイオリン用）
http://2514cf59134ccd97.lolipop.jp/BLOG/
・教室ブログ（リトミック用）
http://ameblo.jp/monaka83/entry-11873625627.html
・教室Facebookページ（バイオリン用）
https://www.facebook.com/vnrhydolce/
・教室Facebookページ（リトミック用）