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世界レベルの口笛奏者が教える!口笛が吹けるようになるコツ
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世界レベルの口笛奏者が教える!口笛が吹けるようになるコツ

今まで10年、20年と何度も試してきたけど、一向に口笛の音が出るようにならない!

音はちょっと出るけど、曲が吹けない!

そんな方たちにとって口笛で音楽を楽しんでもらうために、ここでコツなどを紹介できたらと思います。

口笛にはコツがある!

http://www.photo-ac.com/

口笛が吹けないそこのあなた。

みーんな吹けるのに、自分だけ吹けないと思っていませんか?

実は、私がコンサートや講演会の時に口笛の吹ける人に挙手をお願いすると、大体会場の半分かもう少し多いぐらいの手が挙がります。

どうやら、日本人の半分ぐらいは自分は口笛が吹けないと思っているようです。

なので、何も恥ずかしいことではありません。

口笛が吹けないと私に相談してくる人のうち、その場で個人指導をすると、ほとんどの方はすぐに音が出るようになって驚かれます。

その場で出ない方も、数日間練習をすれば音が出るようになるはずです。

そこで、私が使っている「すぐに音が出るようになるコツ」をご紹介します。

それはズバリ「舌の形」と「斜め下に向かって吹く」です。

では、ひとつずつ見ていきましょう。

舌の形

「えっ、くちびるの形じゃないの?」と思われた方もいるかもしれませんが、口笛という楽器は、くちびるだけで音を出すものではなく、口の中からのど、さらに言えば肺まですべてが関係しています。

その中でも、音を形作るのは口の中、とくに舌の位置と形なのです。

くちぶえ君という方が考案した、「ひゆう」方式という口笛の音の出し方があります。

口笛の吹き方。口の断面図

  1. 「ひ」と言って、舌の両サイドの表側が奥歯に触れるのを感じてください
  2. そのまま「ゆ」と言って、舌先が下の前歯、あるいは歯茎あたりに触れるのを感じてください。そのとき、舌のサイドと奥歯は接触したままです
  3. 「ゆ」から、つなげて「う」。唇のあたりが少し絞られる感じがしたら、正解です

これで、口笛を吹く準備はできました。

では、実際に音を出してみましょう。

斜め下に向かって吹く

さて、口の形を整えたところで「ふぅーっ」と息を吹いてみましょう。

もしかしたらもう音が出たラッキーな方もいるかもしれませんが、多くの人はまだこの時点では音が出ないはずです。

実はもうひとつ大事なことがあるんです。

それが、息の角度

先ほどと同じように口の前に手のひらを置いて、ふぅーっと吹いて息を感じてみてください。

多分、口の正面で息が感じられるはずです。

では、そのまま口の形を変えずに、息の方向だけゆーっくり下方向に傾けていきます。

ちょうどいい角度を探し当てられるように、ゆっくり変えていってくださいね。

どこかの時点で音が出れば成功です。

口笛の吹き方。息の角度を変える

この時点ではまだ音が小さかったり、かすれていたりするかもしれませんが、心配しないでください。

まずは、口笛で音が出るということがどういうことなのか、その感覚を覚えましょう。

もし口笛らしい音が出ない場合、息が上唇ではなく歯に当たっている可能性があります。

「ひゅー」ではなく「しー」とか「しゅー」という音が聞こえたら歯に当たっている可能性が高いので、「ひゆう」の「ひ」のところからやり直してみてください。

以下の動画が上述のくちぶえ君による「ひゆう」の解説です。

もし文字の説明だけでわかりにくかったらこちらもどうぞ。


ライタープロフィール

武田裕煕

口笛奏者

武田裕煕

中学生の暇が高じて始めた口笛は、いつしか世界へ。

2010年・11年の国際口笛大会ジュニア部門を2連覇、2014年の成人男性部門では2位に入賞。

2017年アメリカのMasters of Musical Whistlingで総合2位入賞。

米国・日本でクラシック音楽のリサイタルを開催、口笛とボーカルをリードにしたジャズカルテットTwo Cats Two Dogsを主宰するなど様々な音楽ジャンルを演奏し、ワークショップや講演会を開くなど口笛音楽の普及活動を行う。

国内外のメディア掲載多数。

ウェブサイト:http://yukitakeda.com

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Instagram:https://www.instagram.com/yuki.the.whistler

YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/YukiTakeda

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